日本住宅の断熱性能が低い理由は『窓』にあった!

マンション

こんにちは、モモちゃんです♪

現在、『断熱』が住宅業界の大きな話題になっていますが、それはごく最近のこと。
日本の住宅は未だに先進諸国と比較して断熱性能においてかなり遅れています。

その原因は住宅において最も熱の出入りが多い『窓』の断熱性能が低いことに理由があります。

今回はその窓に注目してみました。
窓の歴史を辿ると日本の住宅の断熱性能が低い理由が見えてきます。

MADE IN JAPANなのに遅れをとる『窓』

日本ではユニットバス・エアコン・換気システム・給湯器などの住宅設備が世界に先駆けて高機能化していく中で、圧倒的に断熱に対する対応が遅れていた建材がありました。
それが『窓』です。
(窓とは、サッシとガラスからできており、サッシはいわゆる窓枠を指し、ガラスがはめられて窓になります。)

近年は「樹脂窓」や「トリプルガラス」などの言葉が一般的にも知られてきて、私が建材メーカーにいた7年前に言われ続けてきた「樹脂窓なんて過剰スペックだ!」なんて言葉はだいぶ聞かなくなりました。ただ、性能不足な「アルミ樹脂複合窓」が大きなシェアを占めているのも事実です。

元建材メーカーだったからこそわかる。
日本の住宅が低断熱であることに加担し続けてきた、アルミサッシがなぜはびこってきたのか?について少し掘り下げてみます。

当然ながら窓は住宅が建築されなければ必要になりませんので、着工戸数をみながら各時代の背景を振り返り、その中で窓(サッシ)がどのように進化してきたのかみていきます。

1950〜1960年代の世の中と窓(サッシ)

世の中は家電の『三種の神器』と呼ばれる白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が普及し始め、汗水たらして働けば手に入る富の象徴であり、高級品にお金を使うことでさらに経済が活気づく好循環を生み出しました。
1950年代始めの朝鮮特需を契機として幾度も特需を経て、1955年〜は高度経済成長期を迎えました。
「もはや戦後ではない!!」
《1950〜1960年代の窓(サッシ)》
日本におけるサッシはというと、これまでの木製サッシに代わりスチールサッシが普及し標準化がされてコストも落ちてきました。
一方、アメリカでは強度は劣るものの複雑な形でも正確に製造可能であるアルミサッシが普及し始めました。
高度経済成長と共に住宅の普及が急がれ、加工のしやすいアルミサッシは徐々に欠かせないものへとなっていきました。

スチールサッシの例

1970代の世の中と窓(サッシ)

高度経済成長期真っ只中!
日本万国博覧会(大阪万博)が開催。
電化製品がますます増え、今の生活に欠かせないような家電製品は一通り買うことができるようにり「カラーテレビ」「クーラー」「車(カー)」の「3C」が普及しました。
《1970年代の窓(サッシ)》
1962年にスチールサッシ生産量がアルミサッシの約16倍だったものが、1973年には一気に逆転しアルミサッシがスチールサッシ生産量の約3倍にもなりました。
公団の建築ラッシュとともに軽量で錆びないかつ加工のしやすいアルミサッシが更に普及していきます。

【ここまでを振り返って】
住宅着工と経済成長は深く関係していて1973年には190万戸もの新築住宅が建築されました!
そりゃ、当時のハウスメーカーは相当忙しかったはず。緊急で現場に合わせてサイズを調整したりすることも多々あったようです(未だにあるようですが)
軽くて作業性もよく加工もしやすい、そんなアルミサッシは瞬く間に普及していきました。

1990〜2000年代前半の世の中と窓(サッシ)

バブル崩壊の後、景気が大きく減退し消費も落ち込みそれに合わせて住宅業界も冷え込んでいきます。
消費税増税駆込みと阪神淡路大震災復興の時期を除いて基本的に新築着工数も減少が続きました。
《1990〜2000年代の窓(サッシ)》
ようやく窓の断熱性能向上に目を向けようやく1990年代に単なるアルミから断熱ラインを施したアルミサッシが発売され、2000年代には現在の主流であるアルミ樹脂複合サッシが発売されました。

アルミ樹脂複合窓

2010年〜これからの窓(サッシ)

現在の着工戸数は100万戸を大きく下回り80万戸ほどと、ピークの半分以下となっており、今後もこの傾向は変わりませんのでバカスカ建てている時代はとっくに終了しています。
既に量より質を取る時代になっているのにも関わらず、安かろう悪かろうの住宅ばかりが増えていってます。また、その住宅に使われる窓も安いアルミ樹脂窓が多いのも現状です。
窓メーカーは減価償却も終わっていて、利益の源泉であるアルミ樹脂窓を売りたい気持ちはわかります。
ただ、それでは日本の住宅自体がよくなりません。

今まで、コスト対抗で断熱性能の低い家を建て続けてきたハウスメーカー、大した基準もつくらずハウスメーカーの言いなりだった国交省は本当に罪です。ただ、それに便乗して低性能な窓を売り続けてきた窓メーカーにも責任はあると思います。

昨今、断熱の権威と言われる方々もたくさん出てきており、住宅の性能をよくしたいといけないと情報を発信し、行動し続ける方々のおかけで断熱の必要性、とりわけ高断熱窓の必要性については世の中に浸透しつつあります。

今こそが、日本の住宅・窓を改善するチャンスです。

いい兆しとして、窓メーカー各社も高性能化にようやく踏み出し、一般的な住宅に使える価格の商品ラインナップが揃い始めました。

まとめ

上記のとおり、高度経済成長が長らく続き急成長した日本において住宅の量がとにかく必要で、断熱性能よりも加工しやすさや価格を重視しアルミを使用したサッシを使い続けてきました。
着工戸数の減った今、いいものを長期間利用するためにも、もっと快適性や健康を意識した住宅が必要になります。その際には高性能な窓は必要不可欠です。

モモちゃんとしては、早く樹脂窓のシェアが高まりコストがもっと下がり、品質や施工性が向上することで日本に高断熱住宅が普及し、皆が健康で快適な住宅に住むことが当たり前な世の中になることを祈っています。

最安値のリフォーム業者が見つかる【EMEAO!】




コメント

タイトルとURLをコピーしました